花街(かがい)とは、舞妓はん、芸妓はんがいる場所です。つまり、お茶屋と置屋がある場所です。
京都の五花街とは、祗園(ぎおん)甲部、宮川町、上七軒、先斗町(ぽんとちょう)、祇園東の五ヶ所の花街のことを言います。
お茶屋や置屋が並び、花街らしい景観の地域が残っています。祇園花見小路、祇園白川あたりが景観としては有名です。
現在では、花街の中に、一般飲食店やバーなども混在している地域もあります。
舞妓はんや芸妓はんは、踊りを踊ったり、飲食の接客をしたりします。
一見さんお断りのお茶屋では、お座敷遊びもしているでしょう。
料亭・有名旅館での踊りや接客、イベントへの出演などもやっています。
舞妓はん、芸妓はんは、日本伝統伎芸の継承者です。
地方が日本楽器を演奏し、謡いながら、立方が日本舞踊を踊ります。
私独自の説明ですが、京友禅の着物、西陣織の帯など、日本伝統工芸のモデルでもあります。
五花街のサイトを紹介します。どこのサイトも近年充実。情報化の波は花街まで押し寄せています。
祗園甲部 ぎおんこうぶ 祗園甲部歌舞会
宮川町 みやがわちょう 宮川町歌舞会
上七軒 かみしちけん 上七軒歌舞会
先斗町 ぽんとちょう 先斗町歌舞会
祇園東 ぎおんひがし 祇園東歌舞会
お茶屋については、原則は一見さんお断りですが、料亭や一流旅館では、舞妓・芸妓と会えるようです。
資力や社会的地位によりますが、一般人は料亭や旅館の主催するプランに参加するといいでしょう。
「おおきに財団」に加入しますと、さまざまなイベントに参加できます。
おおきに財団
華やかな世界ですが、何事についても、かなりの経費がかかりますので、経営はたいへんでしょう。
資力のある方で、社会常識があり、それなりの社会的地位のある方は、一見さんでも歓迎されるかもしれません。
観光協会のルートができたようです。「おおきに財団」の会員には希望すればお茶屋を紹介してくれます。
宝塚も、AKBもいいでしょうが、なんといっても舞妓・芸妓は日本伝統伎芸の継承者です。
祇園では、国賓や世界的有名人の「おもてなし」もやってきました。
京都の花街ですが、実は地元の京都の出身者は1割以下。10年ぐらい前をピークに、その後は舞妓も芸妓も減少しています。
京都の上層部は支援しているようですが、京都の一般の人々は無関心です。お座敷遊びをするのは一部の人々でしょう。
日本経済の景気回復、京都を訪れる観光客の増加、花街が広報宣伝をするようになったことなどから、花街の賑わいは回復しています。
日本には、これから、伊勢志摩サミット、東京オリンピックなど、世界のVIPが訪れます。世界の経営者に日本ファンがたくさんいます。
日本を代表して世界のVIPの「おもてなし」をするのは、京都の花街、芸妓・舞妓たちであり、外国人に喜ばれると思います。
AKBの踊りでもてなしても、外国人は喜ぶかは疑問です。宝塚歌劇団は和物を復活しつつあります。
日本全国から10歳代の女の子が、親元を離れて花街の置屋のお母さんに預けられて、厳しい修行をしています。
東京や全国の富裕層が、お客様として、京都の花街に訪れることが、舞妓・芸妓の支援になります。
日本舞踊、三味線などの和楽器、茶道、華道・・・・花見小路には、誰でも見える道路に、科目と先生の氏名と、芸妓・舞妓の番号が掲示されています。
舞妓は15歳ぐらいから20歳過ぎぐらいまで、20歳ぐらいになると、襟替えをして、芸妓となり、独立します。
着物、帯、住居、生活家電・・・・その時にはかなりの資金が必要です。
贔屓のお客さん方が、グループで支援をするとか、企業が支援するとか、如何でしょうか。
京都は伝統の街であるとともに、時代の変化に合わせた革新の街でもあります。(革新は左翼という意味ではなく、イノベーションの意味です。)
政治・経済・科学技術も重要ですが、日本文化・日本芸術の広報も、日本のファンをつくるために必要です。
クールジャパンは、原宿や秋葉原だけでなく、宝塚だけでなく、究極は舞妓・芸妓による「おもてなし」だと思います。
芸妓・舞妓は、「日本伝統伎芸」の継承と情報発信であり、着物や帯などの「日本伝統工芸=ほんまもん」のモデルなのです。
京都五花街舞妓20人 「祇園小唄」 写真集へのリンク 祗園甲部歌舞会及び五花街全体のテーマソング 舞妓2名による「祇園小唄」の踊りを含む
上七軒歌舞会 「上七軒夜曲」 写真集へのリンク 北野天満宮の東側、上七軒歌舞会のテーマソング
宮川町歌舞会 「宮川音頭」 写真集へのリンク 宮川町歌舞会のテーマソング。京都祇園四条「南座」から鴨川沿いを南下し、東側に入った所。
グランドフィナーレ 京都市長、五花街の舞妓・芸妓40名