ファンファン(全東京写真連盟所属中国人モデル) 晴れ着 きもの KIMONO 写真集 1
全東京写真連盟 2011年 新春晴れ着撮影会 東京都府中市郷土の森
撮影者 ポートレート スタジオ ファイン
中国人のモデル「ファンファン」は、撮影会では洋服やチャイナドレスを着ていましたが、今回は晴れ着の撮影会なので、初めてきものを着ました。
私は午後、付きっきりで、教えながら撮影。私だけでなく、全東京の幹部役員や常連カメラマンは多数、応援しながらファンファンを撮影しています。
担当役員は若いけれども経験豊富なベテラン役員で、撮影場所を熟知しており、移動しながら変化をつけて撮影しました。
まず、花がある場所での撮影です。女性ポートレートでは花を背景とした写真は、モデル自身も喜びますし、モデルも花も綺麗ないい写真ができます。
そのときに重要なことは、花とモデルと太陽の位置関係で、一般的にはレフ板でモデルに対して光を補います。
どうしてもレフ板での光が無理の場合は、弱めのストロボを使用します。その場合、中級機以下のカメラについている内蔵ストロボが便利です。
初めてのモデルはどうしても正面を向いてしまいます。正面を向いて手を組んだり、だらりと下にのばしてしまいます。
正面もあっていいのですが、斜めや横向きの写真も写真集では必要です。ある美人画で有名な女性日本画家の作品を鑑賞しますと、斜め前45度の視点が多いようです。さらに浮世絵などでの究極の和服のポーズは、帯を見せた後ろ向きで見返る「見返り美人」です。
花とモデルの高さの関係も重要です。花にモデルが囲まれる程度が経験的にもっとも綺麗です。今回も踏み台があって、モデルがもう少し高い位置の方がよかったかもしれません。洋服のモデルもそうですが、手の位置や組み方、指の表情(握らず、ひらかず、軽く伸ばしたり折ったりする)を工夫しています。ポーズによりますが、手の平を見せるよりも手の甲と爪をみせる方が一般的に綺麗に見えます。
手を上げた場合、反対側の手で、袖をつかむ
手の組み方はモデル自身がおこなったもの
花と顔を近づける。モデルはもう少し高い方がいいが、横に伸びている枝なので、首切るに注意する。
いつも使用しているニコンD90ではなく、キャノン60Dで撮影。はじめの段階では、カメラ任せで撮影した。