自分の魅力や才能を引き出してくれる写真家や演出家を探そう
モデルにはさまざまなタイプがあり、どの女性もみなそれぞれに美しいのです。
外面的な容姿だけではなく、内面的な感情や知識や教養は外面に現れます。
ヘアメークや服装でそのモデルの個性がでてきます。
だれもが「ナンバーワン」ではなく「オンリーワン」をめざせばいいのです。
とくに複数のモデルがでる大規模な撮影会では、さまざまなタイプの個性的なモデルを揃える必要があります。
運動選手にはコーチが必要です。モデルやアイドルにもコーチが必要です。
一般的には写真家、演出家、踊りの振り付け師などがコーチになるのでしょう。
写真学校をでただけでは写真はできても演出力は身につきません。経験を積まなければコーチにもなれません。世の中には美人は非常に多いのですが、美しく魅力的に写真に写る技能を身につけた女性は非常に少ないのです。
学生から社会人になり、ひとりの大人の女性になるときに、就職した場合の上司の役目をする、自分を理解し、魅力や才能を引き出し、欠点を補正してくれる写真家や演出者に出会えれば幸せです。
人物を撮影する写真家として、篠山紀信氏(KISHIN)と荒木経惟氏(アラーキー)が有名です。
ふたりの作風は対照的で、仲もあまりよくないようです。
しかし、共通しているところは、それが人物写真家として一番大切なところですが、モデルにいい表情をするように導き、モデルの魅力や才能を引き出しているところです。
もし、同じモデルをそれぞれの写真家が撮影したらどのようになるか、私はそのような事例があるかどうか知りませんが、対照的でおもしろいことになるでしょう。要はモデルの魅力の引き出し方が違うのです。
写真をクリックするとそれぞれのモデルの写真集にジャンプ。解説付きの写真集もあります。
全女性の憧れである女性誌のモデルは確かに美人ですが、それ以上にモデルを美しく撮影できる秘訣を知っているカメラマンの技能と美しく写る秘訣を知っているモデルの技能が合体したものだから美しいのです。
「美しい人はより美しく、そうでない人は見違えるように写るのがポートレートです。」
「ポートレートは理論と技術に基ずく芸術です。」と私は繰り返し述べています。
静止画だけでなく動画の時代ですが、自分の魅力と才能を凝縮した写真集とDVDをだすことがアイドルや女優への道になると思われます。
最近のカメラマンは立場が弱く、編集者の指示に従って撮影し、モデルやアイドルをおだてて、撮影しているようです。
人物撮影と物撮りと撮影方法が同じで、絵コンテのように撮影しているのではないかと思われます。
現場の乗りがなければ、モデルもいい表情になりません。
写真集やグラビア中心の男性誌が売れない要因はインターネットの普及だけではないようです。
レースクイーンやイベントコンパニオンはあくまで企業の宣伝・広告、すなわちプロモーションを担当する職業です。
カーレースの盛り上げ役であり、イベントでの顧客接待要員です。あくまで企業が中心であり、自分が中心ではありません。
自分の人生で、そのような時代にモデルやアイドルや女優になることを次の目標にすることは当然のことでしょう。
お二人以外にも写真家はかなりいますが、大御所とそれ以外との違いはカメラの撮影技術にあるのではなく、モデルを演出する演出力にあるのです。
女性誌は比較的きれいにうまく撮影できているのですが、グラビア誌を見るとモデルの顔が緊張で引きつっていたり、表情が生き生きとしていないものが多いようです。
中央のモデルについて、真冬で強風であり、服は半袖の薄着なので、例外的にコートを着たまま撮影をしました。
モデルがコートを着たまま撮影することは基本的にありません。
モデルの場合、広告のモデルは自分中心ではありませんが、ポートレートモデルはあくまで自分中心です。
写真家の撮影意図に合わせる必要があるものの自分からポーズをしたり、表情を作ってもいいのです。
できるだけ若い時期に自分の魅力や才能を表現できる機会を持ったほうがアイドルや女優に一歩近づくことになります。