デジタル一眼レフカメラ入門
デジタル一眼レフカメラ入門

デジタル一眼レフカメラの選び方、撮り方、楽しみ方

 
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「デジタル一眼レフカメラの撮影法」(人物撮影を中心として)


出雲市 稲佐浜 「神迎え」

 
デジタル一眼レフカメラで撮影する前の設定や撮影中の注意事項を説明します。
車を運転する人が車の技術を知らなくてよいように、
カメラを撮影する人もカメラの技術を知らなくても撮影はできます。
車の運転がうまい人、下手な人がいるように、写真撮影でもうまい、下手はあるようです。
撮影前のカメラの設定やチェック、うまく撮影できているかの撮影中の確認は必要です。
しかし、カメラの操作ばかりを気にしていたのでは、いい写真は絶対に撮影できません。
人物撮影では被写体であるモデルとのコミュニケーションが欠かせません。
風景写真では、どこで、何を見て、どのように感じ、それをどのように撮影するのかが重要です。
それらは関連サイトで詳しく述べていますので、ここでは私流のカメラの設定や操作法を述べます。
 
ニコンのD70s(生産終了。D70とともにデジタル一眼レフの普及に貢献したベストセラー)
を例にとり説明します。
どのカメラも基本は同じです。ニコンとキャノンでは名称が違います。
 
メディアが記録されたままになっていないか確認します。
抹消可能なデータであればメディアを初期化します。
パソコンに取り込み、外付けハードディスクにバックアップするときに初期化までするべきです。
メディアは低価格化し、廉価のメディアも販売しており、
半永久的に使用できるので、ケチるのはやめましょう。
カメラの蓄電池の充電、ストロボの電池の予備の購入は撮影する前日までに行います。
カメラのレンズのクリーニングは前日までに終了させておきます。
レンズについては、直前にもゴミや手の指紋がついていないかを確認します。
 

 全東京写真連盟 撮影会  内海 紅美

内海 紅美 きもの写真集 1
内海 紅美 きもの写真集 2

内海 紅美 洋服写真集 
ファッション・ポートレートのポーズ集と解説

内海紅美さんは元全東京写真連盟所属
アマチュアモデルですが実力はプロ以上では?
2009年1月全東京のモデルを卒業しました。
 
液晶画面から「撮影メニュー」を選び表示をします。
仕上がり設定
画質モード
ホワイトバランス
ISO設定
 
仕上がり設定には、ソフトに、ダイレクトプリント、人物きれい、風景きれいなどがあります。
風景の場合は風景、人物の場合は人物と文字どおりに設定します。
 
画質モードは、
LAW
JPEG(FINE、NORMAL、BASIC)

があります。
私の場合はすべてLAWで撮影しますからLAWのままです。
 
ホワイトバランスの設定です。
デジタル一眼レフカメラで最もこの設定が難しく、かつ写真の出来栄えに影響します。

オート A  
カメラ任せの設定です。カメラ任せでもそれなりの写真にはなり、大失敗はしません。
        初心者むけです。
電球     電球に電球を設定すると黄色っぽい温かみがなくなってしまいます。
        舞台で黄色っぽくない方がいい場合は設定します。
蛍光灯 
  蛍光灯の場合は種類はあるので一概には言えませんが蛍光灯かオートがいいようです。
        屋内にはさまざまな照明があります。
        ひとつの照明でない複合灯の場合はオートが無難です。
晴天  
   日中の屋外は少しぐらい曇っていても、日陰でも晴天で大丈夫な気がします。
スピードライト 
大型ストロボの場合はもちろん、外付けの場合もスピードライトにしましょう。
           フォラッシュがどこまで届くかが問題です。
           光量の少ない内蔵ストロボの場合はオートにする場合もあります。
曇天    
私はあまり使いません。
晴天日陰 使って失敗しましたので、もう使いません。
プリセット
 使ったことがありません。
があります。
これらの分類・名称はメーカーや機種により違いますが、基本的意味は文字通りです。

写真はイメージですから、他の設定と違い文字どおりの設定でないほうがきれいな場合があります。
たとえば夕日の赤みを強調する場合は日陰モードで撮影します。
電球の黄色っぽい温かみを出す場合は太陽光モードを使用します。
これらは色温度をそのまま指定せずに、わざと低め、あるいは高めに設定して作品作りをする方法です。

そこが難しいので、
昼間屋外はよほどの悪天候でない限り晴天、屋内はオートで撮影する
または
いつでもどこでもカメラ任せのオートで撮影する
そしてパソコンに取り込み、RAW現像の時点で、
ホワイトバランスや色被りをソフトで調整して写真を仕上げる
のが一番賢いやり方のように思えます。
試行錯誤を繰り返してみてください。


  奈良 東大寺 大仏殿



奈良 東大寺 鹿

日本伝統文化「美しい日本」(世界遺産)
写真集・観光参拝撮影地ガイド
 
  小宮慶子           NORIKO
 全東京写真連盟2009年モデル(実姉妹)
 現在も全東京写真連盟の現役モデルです。
ISO感度
フィルムの感度と同じ感覚でよいと思います。
晴れた日の昼間屋外は100〜200(D70sは200未満の感度は設定できない)
曇りの日の昼間や屋内は400ぐらい
夕方や夜間は800ぐらい
が目安と思われますが絶対的な基準はありません。
明るい高級なレンズを使用している場合と、暗いズームレンズを使用している場合は当然違いがあります。
シャッター速度や絞りに影響してきますので、ぶれない程度のISO感度に設定しましょう。
フィルムの時代は少し暗いとストロボを使用しましたが、
デジタルになりISO感度の調節ができるようになったので、
全体的に暗い場合はISO感度をまず調節するようになりました。
フィルムとちがって撮影中に変更ができます。
ぶれそうだと思ったらISOを高感度に変更する手を使いましょう。
フィルムと同じで低感度の方が画質がよく、機種によりますが、高感度の画質は落ちます。
 
撮影モード
シーンモードについては言葉のとおりです。
今どこで何を撮影しているかをカメラに伝えれば、カメラが綺麗に撮影します。
全自動よりましですが、この撮影方法ばかりやっていたのでは、何年たっても写真の腕は上達しません。
シーンモードがついているのは初級機であり、中級機以上には一般的についていません。

撮影モード(狭義)には次の4種類があります。

絞り優先
(撮影者が絞りを指定、カメラが明るさを測定、
適正な明るさになるようなシャッター速度をカメラが選ぶ)

シャッター速度優先
(撮影者がシャッター速度を指定、カメラが明るさを測定、
適正な明るさになるように絞りをカメラが選ぶ。)

プログラム
(カメラがシャッター速度と絞りを一方的に決める。
このモードを使うくらいであれば、シーンモードの方がよい。)

マニュアル
(撮影者が絞りとシャッター速度の両方を指定する。)


京都 円山公園 桜・紅葉
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絞り優先かシャッター速度優先のどちらかを被写体により使い分けて撮影するのが一般的です。
スポーツ選手、ダンス、乗り物、滝や噴水など、動いているものはシャッター速度優先を使います。
高速のシャッタースピードで瞬間を静止させるか、
低速のシャッタースピードで流れ(動き)を表現するかの選択です。

人物だけを浮き上がらせるとか、逆に画面全体をはっきりさせるとかをする場合は絞り優先です。
被写界深度は絞りとレンズのミリ数によって決定します。
絞りを開放に近いほど、レンズを望遠であるほど、
ピントが合っている範囲が狭く、被写界深度はあさく、背景はぼけます。

絞りを絞るほど、レンズが広角であるほど、
ピントが合っている範囲が広く、被写界深度は深く、全体がはっきりしています。
人物についても、風景についても絞り優先が一般的です。
しかし、有名な風景写真家である竹内先生は風景をシャッター速度優先で撮影しています。
おそらくできるだけ低速シャッターにして、絞りを絞って、
画面全体をはっきりさせようとしているのだと思います。
もちろん絞るのも程度問題ではありますが・・・
 
  赤坂陽            西山さやか
    (二人ともミス湘南2009)
 ミス湘南は1年ごとに全員交替します。
 
液晶画面での確認
液晶画面で撮影した写真を確認できるのがデジタルカメラの長所です。
したがって、何枚かに1回は液晶画面で綺麗に写っているかを確認します。

小さな液晶画面だけではわかりにくいので、ヒストグラムで明るさの確認をします。

小さな液晶画面ではわかりにくいのですが、シャッター速度が遅いと手振れをおこします
拡大表示ができる機種もあります。
さらにたまには数値も確認するとよいでしょう。
絞り優先の場合、暗いところではシャッター速度が遅くなり、手振れが起こります。
構え方、シャッターの押し方で手振れはかなり抑えられますが、
それでも60分の1秒より遅い場合は要注意です。
厳密にはL版のプリントではわからず、
A4程度に引き伸ばしたときに手振れがおきていることがわかります。

白とびや黒つぶれについても注意しましょう。
白とびは黒潰れに比べて頻繁におき、救いようがありません。
暗めの画像を明るくするのは何とかできるのですが、
画面が綺麗のまま、明るい画像を暗くするのは難しいようです。
 
   三咲舞花         佐藤 かおり   

        橘   裕 子

2007年全東京レースクイーン撮影会
 
 
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著作者(C)  近藤 章人
ファイン コンテンツ (ポートレート スタジオ ファイン)

第1版 2007年5月30日  第2版 2007年11月22日 第3版 2008年1月12日
第4版 2008年3月25日  第5版 2009年9月17日
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