内海紅美（うつみ くみ）写真集 ２ 「ファッション・ポートレートのやり方（写り方・撮り方）」
全東京２００７年石神井公園撮影会 撮影者 ポートレート スタジオ ファイン （全東京届出済みサイト）
表情が生き生きとしているところがいいですね。魅力的です。体の中心線がまっすぐではなく、前後左右に、場合によっては斜めにまげているので、女性らしさが表現できています。硬くならずに柔らかな印象です。曲げるときに猫背になりやすいのですが、内海さんの場合はなっておらず、だからスタイルがよく魅力的に写っています。
この表情すらできないモデルが多いのですが、私の独断と偏見によれば、この表情を全体の３分の２ぐらいにして、別のさまざまな表情も加えれば、さまざまな写真表現のニーズに答えられます。モデルがニコリと笑い、カメラマンがパチリと写すことを「ニコパチ」と言います。アマチュアカメラマンはモデルが自分の方を向いて微笑んでくれれば嬉しいですよ。しかし、「ニコパチ」を写真作品として評価しないプロ写真家がいることも事実です。写真コンテストに出すために撮影しているカメラマンもいるので、念のため入賞作品を見てみましょう。
私の個人的な好みとしては、明るく、さわやかな方が好きなのですが・・・・私は「ニコパチ」肯定派です。ただし、撮影した写真のすべてが「ニコパチ」では、さすがにまずいかなとも思います。
バストアップの写真をモデルに迫り横から撮影。
望遠レンズを使用しており、距離は離れている。
モデルとカメラの方向は両胸が見える程度に斜め。
モデルの前側、写真の左側に、もう少し余白があった方がよかったか。
片方の手が上ならば、もう一方は下。
片方の手を体につければ、もう一方は体から離す。
手を下方にだらんと下ろすことはしない。
体から離している方の指先は伸ばして、美しく。
上も右も、両方の写真では、体を前に傾けている。背筋を伸ばして猫背にならない。
