カメラマンとモデルの協同創作

 ポートレートは写真家とモデルの協同創作です。 
ポートレートは理論と技術に基づいた芸術です。

 写真家とモデルが始めて会い、短い時間でたんなる仕事として撮影するだけは、モデル主体の写真集の場合、モデルの魅力を表現するのに限界があると思います。
それよりも、写真家とモデル(ヘアメークやスタイリストも入る場合あり)が、仲間としてこのような写真を撮影しようかと企画して、さまざまな撮影を蓄積し、その集大成として写真集にまとめる、または一部を雑誌に発表する(デジタルコンテンツもあり)方が絶対にいい写真が撮影できます。


今では有名な写真家と女優がどちらも無名の修行時代に組んで、お互いにおかかえモデル、おかかえカメラマンとして協力し合った事例は複数あると聞いています。

 風景写真や商品撮影は、カメラマンの腕や機材によりよしあしが決まります。
 しかし、ポートレートの場合は、主役または脇役が人物であり、人物の表情・ポーズなどの演技力によって写真のよしあしが決まってしまいます。
協同創作といっても、演技をする役者はモデルですので、いくら監督が指示しても役者が演技できない芝居や映画と同じように、ポートレートではモデル本人が重要です。モデルとしては写真家の撮影意図に基づいて、女優のように写真表現を行う、つまり演技をするのです。

 恋人同士、親しい友人、親子などの関係の場合、モデルはリラックスできますから、最もいい表情ができるはずです。写真家とモデルは話し合い、お互いに信頼して撮影をしましょう。
モデルはさまざまな背景という舞台で、女優のようにポーズ、表情により演技しましょう。
いい写真は写真家もモデルも認められます。
モデルは次の仕事の依頼がくるでしょうし、女優になれるかも知れません。

 モデルになりたかったらモデルになってしまえ、仕事がなくても写真は撮ってしまえ、
その中でいいものがあればいつかは社会に広まり認められるだろうと私は考えています。

上の写真集のように、写真家とモデルが撮影したい写真、撮影してほしい写真を話し合えば、ポーズ、服装、背景などを考えた質の高い作品が創作できます。飲食をしてお互いに信頼感ができれば、いい表情の写真ができます。

【ポートレート・スタジオ・ファインのフォトジェニック・モデル講座】

【ポートレート・スタジオ・ファインのポートレート撮影法講座】