どのような服がいいのか
モデルが気に入った服が一番いいのです。モデルが美しく見える服が一番いいのです。
撮影する立場からすれば、体の線がはっきり出て、男性から見ても、女性から見ても、
撮影するモデルを魅力的と感じるような服を着てほしいと思います。
女優やファッション誌のモデルがどのような服を着ているかを参考にするとよいでしょう。
撮影会の主催者、または撮影をする写真家と出場するモデルが事前に企画をよく相談することが重要です。
どのような撮影意図なのか、何を表現しようとしているのかにより、
洋服・和服・浴衣・水着というだけでなく、どのような感じの何色の服をきるのかが決まります。
服装の色は、意図的に白や黒を着る場合以外は、色や柄がある物の方が無難でしょう。
背景が何色かを考え、同系色よりは反対色にして目立つ、引き立つようにするのが一般的ですが、
わざと同系色にする場合もあります。
たとえば、茶色のレンガの洋館で少し色の濃さをずらした茶系統を着る場合などです。
なお、主役はモデル本人ですから、高価なブランドの服を着る必要はなく、目立ちすぎる装飾品はさけましょう。
年齢にもよりますが、20歳代の女性の場合は、セクシーや色気が魅力ですから、少し冒険をするぐらいの露出度の服を着て、写真を見る男性諸氏を自分の美貌で魅了する、写真を撮る彼氏を誘惑するのも面白いでしょう。
冬でも東京はそれほど寒くありませんし、一般社会でもコートをきたまま客に会うのは失礼であり、ましてモデルなのですから、コートは脱いでセーターを着るなどして、寒さに耐えて頑張ったほうがいいでしょう。
小雨程度では傘をささないモデルもいます。
けっして強制ではありませんが、モデルが一生懸命であれば、カメラマンもいい写真を撮り、応援してあげたくなります。
ただし、下着が出ている写真はポートレートとしては失敗作品ですので、
撮影中に下着が服から出ないように注意します。
自信をもって、ヘアメークをし、魅力的な服を着て、ポーズをとれば、大部分の女性は変身し、プロのモデルのように写ってしまいます。
個性が尊重される時代、プロのモデルも人形のような美人だけではありません。
モデルのタイプがいろいろいないと撮影会にならないように、ほとんどの女性は何らかの魅力があり、美しいのです。
カメラマンはモデルの欠点の部分を撮影しなければいいのです。
モデルとしては、自分の魅力を強調する服をぜひ着てください。