21世紀新人類文明とは何か
21世紀新人類文明とは、物質文明と精神文明が調和し、東洋文明と西洋文明が融合し、神霊世界の神秘が解明され、総合的世界観、人間観に基づいた文明のことをいいます。
それは、特定の地域や、人種、宗教、分野の文明ではなく、21世紀以降の地球文明、人類文明であり、各分野を超越した総合文明であり、神霊世界、精神世界、物質世界の三界の真理に基づく文明です。
21世紀新人類文明という言葉には、20世紀までの文明とは異なる新しい「人類文明・地球文明」であるという意味と、国家・民族・宗教を超越したコスモポリタンである「新人類」が創造する文明という二つの意味がかけられています。
さらに「新人類」は、真の人間性を保有している意味で「真人類」でもありますし、宗教がかった言葉になりますが、神性・仏性・霊性化した選民(キリスト教)・解脱者(仏教)をめざすという意味で「神人類」ともいえるでしょう。
智徳文明とは、福沢諭吉先生が「文明論の概略」の中で、「文明とは智徳の進歩である」と述べておられることから名づけました。文明の進歩とは科学技術の進歩のみならず、人間自身も進歩しなければなりません。
人類は文明が崩壊して滅亡するか、あるいは新しい文明を創造できるかの分岐点です。再生転生を繰り返して進歩・向上してきた魂が、今の時期に地上に生を受けて、より高次な次元に上昇した文明を創造するのです。
衣食足りても礼節を知らないことが西欧文明の欠陥であり、富を独占して全世界を支配しても、人間的にかならずしも幸福とはいえないでしょう。
この文明では、ひとり、ひとりの生命を大切にし、経済の発展段階の差はあるにせよ、あらゆる地域の一般大衆の物質的幸福と精神的幸福を希求します。
発展途上国に対する援助も必要ですが、それ以上に発展途上国において、生業(地域の実情にあった中小企業)を育成し、経済的自立を促します。
21世紀新人類文明はたんなる抽象的な文明論ではありません。具体的施策を各分野で提言しています。
つまり、狭い意味での文化とか文明ではなく、政治、経済、科学技術、文化、宗教などすべての分野で新しい文明が創造され、そのような文明に転換されていくのです。
各分野の具体的施策についても、概要はすでに研究済であり、それぞれの施策の詳細の検討に入る段階です。
「21世紀新人類文明(智徳文明)の創造」まとめ
「21世紀新人類文明(智徳文明)の基本構造」概念図
人類の進歩と「21世紀新人類文明」概念図